チアパス州、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスの街から車で北に約1時間。
サン・アンドレス・ララインサールはチアパスの高地を意味するロス・アルトス地方にある村です。
マヤ系の先住民族ツォツィル族が暮らすこの村から、精緻な幾何学模様が美しい織物のクッションカバーが届きました。

織物といっても、鶴の恩返しのような機織り機で織られた物ではありません(←昔話の絵本でみた私のイメージです)。
床やイスに座り、ベースとなる経糸(たていと)の張りの強さを腰に巻き付けたベルトで調整しながら織っていく、腰機(こしばた)と呼ばれる道具で織られたものです。
織物の道具・機械としてはとってもシンプルかつ原始的で、原始機(げんしばた)と呼ばれることもあるそうです。
細かな模様は刺繍かと思いきや、指ですくった経糸に模様となる色の糸を横方向に通し、一列ずつ計算しながら模様を織り上げる縫取織(ぬいとりおり)と言われるもの。横に入れた糸が経糸に比べてすこし盛り上がるため、模様が立体的に見えるのが特徴です。

今回は同じ村の中でも特に細かく、美しい模様を織る作り手さんからの織物を厳選しました。
カラーも織り手さんにお任せした、素晴らしい品々です。
届いたら、ぜひ裏もじっくり見てみてください。色糸を細かく細かく経糸に織り込んで、何日も、何か月も、たくさんの時間をかけてこんなにも精緻な模様を作り上げてしまう作り手さんの技術が見て取れると思います。

サイズ：45〜47cm x 45〜47cm

同じララインサールの村からのクッションカバー、4ページに分けて販売しています。別のカラーやサイズはそれぞれのページにてご確認ください。
●クッションカバー　45cm　カラフルタイプ
●クッションカバー　50cm　カラフルタイプ
☆クッションカバー　45cm　単色タイプ　←現在のページです。
●クッションカバー　50cm　単色タイプ

※カラーの名前は「いちばん全面に出ている色×ベースの色」となっています。選ぶ際の参考にしてください。

【ご注意事項】
※腰機では経糸へのテンションのかけ具合によってできあがりの幅に差が出るため、誤差が生まれやすい織物です。
※手洗いもしくはネットに入れての洗濯をお勧めいたします。作り手さんは屋外や土間で作業をしているため、ホコリ等の付着が見られます。気になる方は最初に洗っていただくことをおすすめします。また、最初のうちは色移り等の可能性がございますので、単体での洗濯をお願いいたします。水洗いをすると1cm程度の縮みが発生することがございます。
※取り扱いの商品はすべてメキシコ現地の職人さんの手しごとにより作られており、形の不揃いさや縫製の歪み、色のはみ出し等が見られることがございます。